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Last updated 2004/8/15
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学習するユーザ -みんなお利口さんなんです-

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以前、時々コラム 2000.11.1号 「Yahoo!危うし?」 と題し、米国のインターネット広告の奇遇について触れましたが、かなり深刻になってきているようです。
広告収入で形成されていた大手サイト(インターネットリーダ的)も例外では無く、次々に廃業・撤退に追い込まれています。米国Yahoo!も広告費を25%値下げしたとも伝えられていますし、最近ではDisney.comが話題になりましたね。

何故なんでしょうか?

私は 「広告と解る広告は広告に過ぎない」 とユーザが学習した結果だと思います。
つまり、バナーを目にした時、それは「広告」と認識した瞬間、どうでも良い範疇になってしまいます。
本来なら 「広告」では無く、「情報」 と認識してもらう必要があったはずです。
ネットユーザはかなり短期間に広告バナーについて学習してしまったわけです。

この現象をもっと身近に当てはめてみたらどうでしょうか。
例えば、ホームページのタイトル
パッと見た瞬間、これは 「広告だなぁ〜」 と判断されることは無いでしょうか。
その広告が仮に、学習済みイメージだったらどうでしょう。
OUT!!です。

"家電" で検索してみました。
以下のような順番で、以下のようにブラウズされました。

(99%) ■□ いらっしゃいませ! 日本一安い店 家電のIGRO'S □■ (1番)
テレビ、オーディオ、冷蔵庫、洗濯機、電話、FAX、パソコン、エアコン など
(98%) ☆☆☆ アダルト 大人の出会い 家電のIGRO'S なら何でも揃う ☆☆☆ (2番)
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(98%) 家電のIGRO'S インターネット店 (3番)
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クリックできるチャンスを1回と限定した場合、どれをクリックするでしょうか?

表示されたポジションと検索サイトがはじき出したスコアから、1番が有利だと言うことになります。
しかし、ユーザはスコアについて学習しました。
必ずしもハイスコア=優秀なサイトで無いことを経験から知っています。
また、「日本一安い店」的フレーズに何度も騙され、それこそ広告? と思うかもしれません。
かなり学習しているユーザは容易に1番をパスするでしょう。

ここで一つ、広告コピーとキャッチコピーは違うと思いますがどう思いますか?
私流に言うなら、広告は商品やサイトを宣伝(紹介)するためのコピーで、キャッチは商品やサイトを手短に連想(説明)するためのコピーだと思っています。
つまり、広告はキャッチより漠然としており、キャッチは広告より擬似的に体感させ、自身の感覚を占拠させるようなものだと思います。

なるほど、広告は読んで脳裏で理解して初めて形になるもので、キャッチは読んで体が勝手に想像するものか...(独り言です、失敬!)

2番目の例ですが、学習したユーザは簡単にスキップしますね。(きっと)
この手の学習には約3ヶ月、正確には3ヶ月もすれば飽きてしまうって感じでしょうか。
想像しただけでも、重くてバナーだらけでどこが何だかサッパリ解らない。
あげくのハテに、次々とブラウザを勝手に開きパソコンが落ちるまで攻撃してくる...。
まして最近は悪い手口でお金を騙しとるような、サギまがいなサイトが報告されている以上、黙っていても学習は進みます。

そして3番目です。
タイトルは、ちまたで言われているような、これと言って工夫の跡がみられません。
単にお店の名前が表示されているに過ぎません。
しかし、いくつかのポイントが隠れています。

まず、「インターネット店」と言う表現です。
これは、現状の小売の片手間で行なっている事業では無く、インターネットに特化した事業を進めていることを意味します。つまり、インターネットを良く理解しインターネットユーザの立場(望むこと)を十分理解してくれている可能性が高いことを意味します。「期待できる」 と思わせるには十分です。
そして、説明文ですが、たった30字程度の中で、何故品揃えが多く、安く、早く届けられるのか、理に適った説明がされています。広告らしい表現を使わなくても確実に説明されています。

おそらく、私の考えでは1番と3番がクリック数を分け合うと思いますが、実際の購入実績は3番が圧倒的に優っていると思います。何故なら学習したユーザほどシビアな目を持っており、また、そのようなユーザほど実際にネットでモノを購入しているからです。

と言うように...ユーザは様々な視点や経験から学習し、情報の選別に入っているのです。
もはや、目立つタイトルでクリックさせる と言った手法は過去の産物で、場合によっては逆効果かもしれません。
私達も常に学習し、追従して行く努力が必要なんですね。

最近、興味深い情報を頂きましたので紹介して終りにします。
10万通のダイレクトメールを流して反応のあったメールは13通、内6通は意図した内容以外。
業種や内容にもよりますが、ネット広告の実体を垣間見たような心境です。
コストに換算した場合、1リアクション単価は ¥5,000ほどに...。

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