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Last updated 2004/8/15
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何を売るのか -モノ売りに固執していませんか-

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先日、自称Eビジネスの地域リーダーと言われる人の話を聞く機会がありました。
インターネットで 「モノ」 を売る場合、インターネットの特性に合わせた商品がある、場合によってはインターネット用に新しい商品を開発する必要がある。そんな話でした。
例えば...話は続きます。
お茶を売る場合、その生産者は誰で、どこで栽培され、どんな味がして、どこに特徴があるのか。
つまり商品の説明をより詳しく伝えることで、付加価値を高めたり、他品との差別化を図る必要があると言う内容でした。

とても解りやすく、理に適った話です。
でもこれって、インターネットに限らず現状の販売手法と同じかなぁ、と思うのですが。
違いますかねぇ〜。

確かに消費者とワンツーワンでやり取りできるインターネットでは、一般の小売販売より効果の大きい手法かもしれません。
しかし、インターネットの特徴を十分生かした方法とは思えませんが如何でしょう?
インターネットを使ったビジネスの最大の特徴は 「ネットワーク化」 だと思います。
上述のお茶の場合、どこにネットワーク化のメリットがもたらされているでしょうか。
WWWによる販売チャネル、電子メールによる確認、電子決済、物流トラッキング...、いいとこそんな感じでしょうか。
でも、それってほとんど既成事実で、どこでも導入している(できる)手法に過ぎません。
お茶 そのものを販売するアドバンテージとして、アイディア的には希薄と思います。
もっと、ネットワークを意識した開発が必要です。

ではネットワークを意識するとはどう言うことか?
まず、「売りたいモノを売る」 と考える前に 「売ったらなんらかのネットワークが育つか」 と考えます。
そのネットワークが何になるかと考えることが、付加価値であり、差別化になります。

もっとも簡単な例として 「FAX」 普及の仕組みが解りやすいでしょう。
1台100万円のFAXを開発しました。
しかし、誰も買ってくれません。
仕方がないので、泣く泣く、親戚の叔父さんにお願いし、やっと1台買って貰いました。
この時点では 「FAX」 の価値はゼロに等しいわけです。
叔父さんは 「FAX」 の機能を試してみたく、泣く泣く、古い友人にお願いし、1台買ってもらいます。
すると、 「FAX」 は叔父さんと友人の間で機能を始めます。
これは、 「FAX」 の価値が上がったと考えるより、 FAXネットワークの価値が高くなったと考えます。
あまりの便利さ、楽しさから、彼らは仲間へ 「FAX」 の購入を促します。
一人、またひとり 「FAX」 の購入を始めると、たちまち 「FAX」 ネットワークは階乗的に、その価値を拡大していきます。
つまり、 「FAX」 を売りたいと思うなら、 FAXネットワークの価値を高めろ!! と考えるわけです。
日本の家庭用ゲーム市場もそうでした、ベータ/VHSの規格争いもそうでした、今のインターネットを支える無料の行く先も。
少し感じ取って頂けたでしょうか。

では、お茶 を売った場合のネットワーク、売るためのネットワークとして、どんなアイディアがあるでしょう。例えば、
そのお茶を誰が買って飲んでいるのか、また、その感想はどうなのか?
そのお茶を買おうと思った動機は何なのか、また、その結果はどうだったのか?
既に多くのサイトで導入されている、評価方式です。
評価を共有し合うネットワーク作り・仕掛けを考えるのも一つ。

どんな時にそのお茶を飲んでいるのか?
主人・子供が出払った後のいっぷくはたまらない美味しさよ。
いつも、こんなお菓子と一緒に飲んでいるのよ。
実はお湯の温度はちょっと熱めの方が美味しいみたい。
○○の美味しい水を沸かして入れたら、メロンの味がした。(そんな馬鹿な! ← キラー情報)

こんなネットワークを育てることが、お茶 を売るセールスポイントになることもあるわけです。
さらに達者なら、
俺っちのお茶とお宅の○○のお菓子が良く合うらしい。お互い、セット販売しないか?
××焼きの陶器に馴染むらしい。ギフト用に用意したらどうか?

私が言うまでもなく、生産者であれ、販売者であれ、その道のプロフェッショナルはもっと素晴らしい考えがあるはずです。
「売ることだけに固執せず、ネットワーク作りを意識すべき」
これが、インターネットの特性を考える、まず第一歩ではないでしょうか。


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